LPガスは安全
LPガスは、販売店に義務づけられた7つの保安業務で安全が守られています。
また、安全器具や安全に使用するための注意点もご紹介します。
安全器具
マイコンメーター
ガスメーターにマイコンを搭載することにより、ガスの流れや圧力等に異常が発生した場合に自動的にガスを遮断したり、警告を表示したりする機能をもった保安ガスメーターです。異常の内容はメーターに記号で表示されます。
※マイコンメーターがガスを遮断した場合、安全確認をした後、メーターの復帰をしてください
ガス漏れ警報器
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LPガスは空気より重いため、ガス漏れ警報器は、LPガスを使用する機器付近の床面に近い場所に設置して、ガス漏れを素早く検知しブザーや音声などで知らせます(有効期限5年)。
CO(一酸化炭素)警報器
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機器の不完全燃焼などで発生した毒性のある一酸化炭素(CO)を検知し、ブザーや音声で知らせます(有効期限5年)。
ヒューズガス栓
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ゴム管が外れるなど、ガスが大量に流れると、自動的にガスを止めます
安全対策
安全・安心なエネルギー
LPガス事故は、業界全体が安全器具設置の普及に取り組んだ結果、安心して使える安全なエネルギーとなっています。しかしながら、消費者ミスによる事故も依然として発生しています。
ガスが燃えるには新鮮な空気が必要なことから、換気に注意するなどの不完全燃焼防止策や、ガス漏れ時・災害時などの対応について、常日頃から心がけておく必要があります。
換気には「給気」と「排気」が大変重要です。
ガス機器を使うときは、窓を開けるなどして必ず換気!
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燃焼には、新鮮な空気(酸素)が必要です。
空気が不足すると、一酸化炭素(CO)が発生します。
一酸化炭素(CO)は無色無臭で有毒 です。
場合によっては死亡事故に至る恐れがあります。※不完全燃焼防止機能がついていない、
または老朽化した湯沸かし器は交換をお願いします。※警報機の設置も有効です。
ガスコンロの安全装置
バーナー全口に各種安全装置取り付けを義務づけ
これまでもガスコンロの一部に安全装置を備えている製品がありましたが、法律の改正により平成20年4月1日以降に製造されるガスコンロは、全口に下記安全装置を取り付けたものになり、平成21年10月1日からは、これら装置の付いていないコンロの製造・販売ができなくなっています。
◆ 消し忘れ消火装置
コンロを消し忘れても、一定時間が経過すると自動的にガスを止めます。
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◆ 過熱防止装置
センサーが鍋底の温度を感知し、天ぷら油などが熱くなりすぎると(約250℃)、自動的にガスを止めます。◆ 立ち消え安全装置
風や煮こぼれなどで火が消えると、自動的にガスを止めます。
ガス給湯器の安全装置
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◆ 不完全燃焼防止装置
燃焼に必要な空気が不足したり、器具が目詰まりするなどして不完全燃焼を始めると自動的にガスを止めます(LPガスは燃焼時、大量の空気を必要とします)。
家庭用ガス機器等の安全認証マーク(PSLPGマーク、JIA認証マーク)が付いています。
ガス機器には構造や性能の安全基準が定められており、その基準に合格した製品に認証マークが貼られています。PSLPGマークはLPガスの家庭用ガス機器等のうち法律で指定されたもの(給湯器など特に安全確保が必要とされるもの)に表示されているマークです。
特に注意を要する製品に付けられるひし形のマークと、それ以外の製品に付けられる丸いマークがあります。JIA認証マークは、家庭用ガス機器等全般にわたり普段使うときに考えられるいろいろな状況を想定し、PSLPGマークより厳しい基準で検査を行って合格した製品であることを証明しています。
PSLPGマークの取得が法律で義務づけられていないコンロなどを含む家庭用ガス機器全般やカセットコンロ用ボンベなどにも貼られています。
「長期使用製品安全点検制度」
平成21年4月より長期間使用した製品の劣化事故を防ぐため、「長期使用製品安全点検制度」が導入されました。ガス機器では屋内式瞬間湯沸し器、屋内式風呂釜が対象となります。
対象機器を購入した際、メーカーなどにユーザー登録をしておけば、標準使用期間(約10年間)が終わる前に、点検時期を知らせる通知が届きます。
21年3月以前から対象機器を使っている場合は、メーカーなどに使用上の安全確認をし、点検を受けましょう。
安全管理システム
■ 集中監視システム
- 消費者宅のマイコンメーターと集中監視センターを電話回線で結び、24時間体制で消費者宅の異常を監視します。
- マイコンメーターが異常を感知すると、すぐに集中監視センターに情報が入り、消費者宅に電話で状況を確認します。
- 必要に応じて販売店や保安機関が出動し、適切な措置がとられます。